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『君の名は。』二回目観てきた(ネタバレあり)

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君の名は。』二回目観てきた(ネタバレあり)

はぁーーーーっ、もう最高しかないんですけど。

という今世紀最大級のアニメなんですが、一回目は、目まぐるしく変わるストーリーと映像美に圧倒され続けて、気づけば終わっていたというジェットコースター感覚だったので、今回は、小説の外伝『君の名は。 Another Side:Earthbound

新海誠監督の過去作品を、エロゲのOPから大成建設のCMまで含めて全部見てから挑んだので、一回目は驚きだとすると、二回目は答え合わせって感覚で見ようと決めてました。

まあ、また圧倒されたんですが。(我ながらチョロイン)

冒頭の三葉と四葉の舞いで、上から流れるように下ろしていく仕草が1200年前(あるいは二度目の彗星落下の予言)の彗星を示しているのとか、気づいた瞬間、うわあーって声出しそうになりましたよ。

それにしても映画館って、笑えるシーンでも声出しちゃ駄目ってルール辛いんですけど。瀧の入った三葉が泣きながらおっぱい揉むシーン、大笑いしたいんですけど。
あ、あとバスケシーンのノーブラも今度はちゃんとチェックしましたよ! 初見のときは、三葉が運動神経良くてシュートを決めたから男子達がガン見してるんだと思ってたんですがノーブラがバレてたとか。

エロさといえば、奥寺先輩が寝てる時に黒いブラしてるのとか、自転車こぎでパンチラとか、意外とサービスシーンが散りばめられているのね。奥寺先輩という年上の憧れ的存在といえば『言の葉の庭』の雪野先生(notユキちゃん先生)なんですが、部屋で二人きりになって「先生のこと、好きかもしれない」っていうあの空間が「エロ」じゃなくて「官能的」だと感じたんですね。セクシーとも違うかな。

で、奥寺先輩と司にもそれっぽい艶やかさを感じてて、なんか旅行中二人ずっと仲良しだし、モノローグだけで、「奥寺先輩と司は喧嘩したのか別々に東京へ戻った」って結果だけ説明してるけど、「二人に何があったんだー!!」って悶々と気になってしょうがない。 あ、同人作家の皆さん!冬コミにするならここの行間ですよ! 奥寺先輩のエロエロな同人誌を以下略

追記:これTwitterで教えてもらったんですけど、記憶を失った瀧くんが、一人で帰宅した理由を覚えてないから、司・奥寺先輩と自分が喧嘩したのかなってあいまいに間違ってるってことなんですね。

ってことは、奥寺先輩の指輪の相手って司なん? 奥寺先輩が地方ってことは遠距離恋愛だとか?とか別の疑問が浮かんでくる。



にしても新海誠作品に共通するのは、観終わった後の自己不全感、喪失感が強烈に襲ってくるんですけど、どうしましょうこれ。
ふだん僕らが過ごしてきて、なんとなく何かが欠けている感じ、物足りない感じ、本当のわたしはこうじゃない感というんでしょうか、思春期の頃の万能感の裏返しなんですが、そういうロストした気分が余韻として残るのは切ない。

人間ってのは年齢を重ねると、感受性が鈍くなってくるので、生きていてそういう息苦しさは減っていくんだけど、優れた青春ドラマというのは、その古傷をえぐってくる、もう一度、自分について考えさせられるんですね。
自分が生まれてきた意味はなんなのか、今、何をなすべきなのか、とか悶々と哲学の領域になってくる。

我ながら、ずいぶんとめんどくさいもんを大好きになっちゃったなあと苦笑いしつつ、また次も映画館に行こうと思ってます。