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ミサイルとプランクトン(原作/田中ロミオ 作画/筒井大志)の大団円が気持ちよかった件

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ミサイルとプランクトン (3) (AA)(作画/筒井大志 原作/田中ロミオ

Kindle版は27日に配信予定

この3巻で完結となったミサイルとプランクトン、あの「田中ロミオ」先生のオリジナル原作で、作画がマジカルパティシエ小咲ちゃん!!筒井大志先生という豪華なタッグ!

隕石が浮き続けている静止した時の中で、学園生活を送る青海翔太や達子祥ら、高校生。
彼らは自作ミサイルを作っていた。はたしてその目的とは……

という話。ずばり、CROSS†CHANNEL』の再来ですっ!!

「いやードロッとした人間の内面を描いてるの、最高です!」という感じで、人を選びますけど個人的には面白かったなあ。

群像劇なところも一緒で、特に印象的なのは2巻の先生でしょうか。超能力があるがゆえに、道を踏み外してしまった語りがなかなか壮絶というか、『世にも奇妙な物語』にも似た話がありましたけど、一生忘れられないエピソードかも。

そんなドロっとした部分もありつつ、だからこそカタルシスも大きい。

この3巻は大団円でスカッと終わるんですが、もう達子祥が勇ましい! カッコいい!!!

それが、この3巻の笑顔に集約されているんですよね。
最終巻を読み終わった後に表紙を見ると、サチの笑顔にジーンと来ます。

※ラストまで読み終わった後に表紙を見ると感動するの、とある飛空士への追憶 (Kindle)でもありました。すべての物語を知った後だからこその快感。


そしてこの漫画、
「時間は止まっていようが、心は関係ねェ 腐りきったらおしまいだ!」

「前に進むのは怖い 停滞ってホント楽だもんなあ。(略) でも前に進まなきゃ ほんとうに欲しい幸せなんて手に入るもんかッ!!!」

って台詞にもあるように、現状維持はダメだって言ってるんですね。田中ロミオ先生の過去のゲーム群からも、たまにそういう意思を感じるんですが、前を向いて進んでこそ幸せを掴めるんだというのを、サチは立派に証明してみせた、見事なエンディングだったと言えるでしょう!