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「年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34 」感想

年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34
池本克之 著

読了。「休みの時間を有意義に過ごすことで、公私ともに充実させよう」と言う実践術なんですが、仕事に対して前向きになれる思考法がいくつか参考になったので、メリットのある本なので紹介。


いきなり「ストレスのない仕事なんて世の中にはありません! 仕事とは人間関係、人間関係にストレスはあって当たり前!」というジャブが強烈すぎて頭がクラクラしたんですが、なくすことが出来ないなら、どうやってストレスと付き合っていけば良いのかという考えが続きます。

仕事というマイナスを休日に弛緩してプラマイゼロにするのではなく、休日の遊びにプレッシャーを掛けて、常にストレスを楽しむ事でプラスにするんですね。
例えばゴルフで自分の目標を決めて、「○○以下でコースアウトできなかったら奥さんにプレゼント買ってあげる」というプレッシャーをかけるなど。

これは一般的にゲーミフィケーションと呼ばれていて、「ゲーム感覚で仕事に挑むのが利益を出し続けてる人に共通している」というのはなるほど、電撃文庫の編集長・三木一馬氏も、

>だからこそ僕は、仕事を『仕事』と思わないことにしています。

>どんな「つまらない仕事」も、たとえば新しいことに打ち込む趣味、目標がある部活動のような気持ちで挑んでいます。退屈な会議だって、普段出会えない人たちとの新鮮な交流の場ですし、作家やイラストレーターとのシビアな打ち合わせは、“強豪校との公式試合”に見立ててチャレンジ精神を鼓舞しています。

>もちろん、ただの「思い込み」でしかありません。ですが、仕事を面白くするかつまらなくするかは、自分の考え方で決められるのです。少なくとも僕はその考え方で、担当累計部数6000万部という結果を出すことができたのです。

引用元:「批評家」には退屈な仕事しか回ってこない! | 読書 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト


こういう思考のクセはトレーニングで身につけることが出来るそうです。

筆者はゴルフとマラソンが趣味らしく、事ある毎に二つの事例が出てくるので、インドア派でアニメとゲームしかやらない僕には「共感できねぇ~~」って鼻につくことが多々あったんですが(笑)、さっきの例だと「モンハンで今日中に○○の武器を作るぞ! 作れなかったら大好きなプリンを我慢しよう」「今日はアニメを10本観るぞ、ダメだったら腹筋しよう」みたいに置き換えながら読んでいけばいいってことに途中から気付きました。


続いて健康管理。「体に害のあるものを食べない」ってのは当たり前だけど、

「貴方の身体は、貴方の口に入るものからできている」

ってのはグサリと来ましたねー。でも著者の徹底的なオーガニックへのこだわりが尋常じゃなくて、「出張先ではまっさきにスーパーをチェックして、閉店時間前にはタクシー飛ばしててでも有機野菜・無添加食品をゲットする」

他にも「カフェイン、アルコールは飲まない」「夜8時以降は食べない」とか、そりゃそうだけどって感じですが、できる範囲で真似していこうかなと。

あと毎朝鏡を見て自分の体型をチェックするだけで「気づく」そして「始める」ことができるそうです。


そして睡眠。その日は、当日の朝ではなく、前日の夜から始まっていると唱える本書。
「質の高い睡眠は究極のオフ。稼ぐ人ほどよく眠る」の章では、睡眠時間を確保することが翌日の仕事のパフォーマンスに影響するとのこと。

これ、自分の身にも覚えがありまして、僕の場合は睡眠時間が6時間を切ると、途端にケアレスミスが増えるんですよ。だからこれには首をがくがく頷くばかり。
で、睡眠の質を上げるために「枕」と「香り」をオススメしていたり。


服や身なりの話にも触れていて、道具の手入れも「利益を生む人はきちんとしている」という。
著者は一心不乱に靴磨きをすることで、雑念を廃して集中力を高めて、思考がリセットされるそうで、自分も毎日会社で、製麺機を磨いている時にやってみた結果、確かに気分がすっきりしました!

例えば部屋の掃除を面倒くさいと思っている人は、この意識でやってみると、意外と気分転換できるかもしれませんね。

他、旅歩きで臨機応変やローカライズの顧客目線の話など語ってますが、やはり僕はインドアなのでやっぱり共感できないんですが、「通勤路を変えるだけでも脱ルーティンの意識を生む」というのは簡単に実践できるかなと。


とまあ色々と「気づき」を得られたんですが、オフライムとオンタイムは表裏一体、できる人・稼いでる人はオフライムを弛緩するだけのオフにしない。
「オフを真剣に過ごして、本気で遊ぶことが自己鍛錬になる。遊びも本気で挑むから、プラスアルファの意識が仕事にもフォードバックされる」ということを、著者の経験だったり、実際に結果を出していたり、そういう成功例を色々と紹介していることも、「よし!自分も今日からオフタイムを全力で楽しもう!」と本気になれる一冊でした。