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かーずSPの戯れ言

かーずSP管理人が駄文を語ったりするブログ

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』ネタバレ無し感想「ファンムービーとはかくあるべし!」

アニメ

※ネタバレありません。

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』公式サイト

観まして。いやー………、ぶったまげたねっ!!

バトルシーンのみならず、日常の何気ないシーンですら水分がキラキラして風が舞うとスカートひらひら、女の子にこにこ、まるでそこにもう一つの世界が存在しているかのような映像美たるや!!

加えてBGMや効果音の迫力とか声優さんの演技とか音周りも大満足。
肝心の内容もTVシリーズの後を描いてるんですが、後付けらしいんですが無理なくというか、これをもってして『境界の彼方』は完成したんだなと思えるくらいの多幸感。


TV後の栗山さんは、生還したものの失った代償が記憶だった。ということで記憶喪失の未来と、距離を置く秋人。未来に新しい生活を遅らせようとする愛、暗躍する謎の妖夢に苦戦する博臣などなど。

石立太一が明かす監督デビュー作「境界の彼方」に込めた思いと京アニの魅力 : 映画ニュース - 映画.com
境界の彼方:伝えたいのは“つなぐ愛” 京アニ石立監督に聞く - MANTANWEB(まんたんウェブ)

元々TVの『境界の彼方』は石立太一監督があちこちで言ってるんですが、膨大な設定や、事象が同時並行する展開の複雑さに加えて、時系列も入り乱れているのでわかりづらいと。

自分もTVシリーズの二回目を見なおしてようやく理解できた所が多々あって、そもそも第一話で栗山さんが秋人暗殺の密命を泉さん経由で……とか、後から知ってなるほど案件、つまり伏線が多いので難解でした。

ですがそれらを理解してしまえば、この作品にぐいぐいのめり込める名作だと思っていて。

ま、これだけ新作アニメが大量に供給されていると、一度目でピンと来なかった作品をもう一度見返せっていう方が無理だよねというのは納得できる事情です。


で、この『未来篇』は、そんな僕ら『境界の彼方』を好きになれたファンへのアンサー映画としてベストな出来だと思う。

つまり、未回収だった泉姉さんが掘り下げられて、弥勒との関係についてもきっちり映像化。栗山さんの指輪はどういう意味が、とか栗山ママと秋人ママの繋がりなどなど全部すっきり!
やはり石立太一監督は、1クールでやるには描く時間が圧倒的に足りなかったとも語っているので、そこを上手く補いつつ、未来篇の方はシンプルな構成でわかりやすい王道のストーリー展開になってます。

ただ京アニの映像は情報量が詰め込まれていて、ずっと集中してないと理解度と感情移入がついていけないので、例えるならスピード出してる自動車に並走していかないと、あっという間に視聴者が置いて行かれるんですね。
背中から槍で突かれて、強引に走り続けさせられてるみたいッス。

その意味でも、『境界の彼方』への愛が試されてる感があります。


これ、ハマれなかった人の評価が低いのはなんとなく想像ついていて、画面がごちゃごちゃしてるし(情報量が多いから)、登場人物がほぼ全員、泣き顔か、苦痛にゆがんでるか、叫んでるかという
……陵辱系のエロゲかよ~!

お金払ってこんな鬱々なの見たくないわって気持ちもわかりますw

でもファンにとってはそういうシリアスもごちそうだし(序盤はなんだかんだで笑い所もある)、前述したようにTVで語りきれなかった裏側もあり、成長した博臣たちも観られて、最後の表情見せない博臣の演出最高! 愛ちゃん可愛いし、彩華(狐になる人ね)もおいしいポジ、雫さん(先生)のファッションも相変わらずヤバいセンスだし…んー褒めるのが止まらん。

完全に『境界の彼方』の浅い視聴者は置いてきぼりで、思い入れの深いファン向けだけど、劇場版アニメはそれくらい突き抜けていいという話でした、はい。

納得できたネタバレあり解釈→ 劇場版「境界の彼方 未来篇」の感想2<ネタバレ全開版> - yiの日記Z

茅原実里さんの『境界の彼方』の曲は、TV版もそうだったけど世界観を見事に表現していて、アニメのクライマックスに主題歌が流れるのって興奮するんですよね。

というか公式PVがフルで曲をネット配信するのOKな時代なのか……マネタイズ大丈夫なんだろうか。ようつべの広告入ってるとはいえ。