かーずSPの戯れ言

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40代だけど、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』(石川 和男)で逆転したくなった件

30代で人生を逆転させる1日30分勉強法
 石川 和男 (著)

読んで得るものがあったので紹介。

要は、社会人が勉強する時間をどのように作るのか、どのように勉強すれば良いのかの方法論です。

作中では資格をとる試験の話が多めですが、それに留まらない効率的な勉強法・意識の持ち方のノウハウが詰まってました。

しかも著者自身が、いわゆる底辺校から埋もれたサラリーマン時代を経て、資格をとって人生を成功させているので説得力は高い。


>子供時代の勉強は、大人になってどのような世界で生きていくか、広く浅く学んで向き不向きを考える期間

>大人の勉強は、もうすでにやることがわかっている、そのやるべきことに向かって行う勉強

「勉強」というと大学受験までの勉強というイメージが強いんですが、学生時代の勉強と、大人がやる勉強は内容が違うというのは目からうろこでした。

僕の場合は不定期にライター仕事をしていますし、ここのブログの文章力もアップさせたい気持ちがあるので、物書きの勉強すべきだと気付きました。


>勉強はいつから始めても、その時点が残りの人生で、一番若い。だから気づいた今、やるのです!

いやー説得されましたわ! 確かにそうですね。

本書では、このように勉強をやる気にさせる名言が連発されるので、かなり触発されます。


そこで具体的な心構えなんですが、

・いつまでに
・どこで
・どうなりたい

と明確にビジョンに描く、期限は区切る。実際に紙に目標を書く。


>書店は、著名人の相談所だ。松下幸之助から本田宗一郎まで、厳しくも優しく相談に乗ってくれる。

書物は、コスパ最強の相談所。面白い言い回しですよね、自分の最近目覚めた読書熱をさらに強めてくれそうなこの考え方が好きです。


目標が見つからなければ、「今の会社に留まって、本当は辞めたいんだけど、今から一年間だけ雇用契約を延長する」または「一年後に会社が倒産する」と考えると。

ではその一年間に、どのように仕事に向き合うのか、という具体的な考え方が書いてあるんですが、これが珠玉の4ページ。全部まるまる転載はできないので読んで欲しい部分です。


他にも、

・時間がない? 優先順位が低いのです、「諸葛孔明のバケツ理論」を実践しよう
・勉強が苦しいこともある、でも勉強を起爆剤にして人生にアクセントを加える
・忘れるのは当たり前、エビングハウス忘却曲線

など、ためになる部分にどんどん栞を挟み込みました。


文章は読みやすい語り口で、その分ギャグが多い。多すぎるくらい多くてダジャレも連発、これは好き嫌いは分かれそうですが、個人的には笑って読めました。

例えば、具体的な勉強で失敗しやすいのを「美人すぎる三姉妹」に喩えてキャッツアイの小ネタトークを語ってますが、これを寒いと感じる人もいるでしょうから、まあ相性ですよね。

他にも「なでしこジャパン勉強法」「オバマのチェンジ勉強法」「勉強の神7」など一見ふざけた感じですが、具体的なキャラと結びつくことで、記憶に覚えられるのは実に良いと思いました。


他、最後には閑職に追いやられた中年サラリーマンが5つの会社を経営するまでにチェンジした人や、中卒で料理人として成功しかかったもの車椅子生活になり、嫌いだった勉強をがむしゃらにやって経営者になった人などの体験談も、自分も頑張ろうと心に響いた一冊です。