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新米姉妹のふたりごはん3 柊 ゆたか (著) 感想

新米姉妹のふたりごはん3 柊 ゆたか (著)(Kindle) 感想



親の再婚で突然姉妹になった食いしん坊のサチと、料理上手なあやりのハートフル料理マンガ。

もはやこの表紙、帰宅する旦那と新妻のようじゃん!

何この夫婦……最高かよ。


最初はよそよそしく、お互いの距離も気持ちも掴めなかった1巻と比べると、だいぶ仲が進展しているんですよね。

それがはっきりわかるのがこのコマ。

あやりは緊張したり慣れてない人が相手だと顔がこわばってしまい、相手を睨んでいるような顔つきになってしまうんですね。

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サチなんか一度、指を詰められると勘違いしたくらい。どんなヤクザ映画だ。

そんなあやりのコワモテ顔も、3巻のサチではすっかり慣れてしまっているわけです。

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むしろ、あやりの緊張した顔=これから美味しい料理が食べられる!とばかりに期待に満ちているほどに。

時間の経過で、サチとあやりの関係性も変化していることを示す良いシーンだなと思うわけです。

そんな二人が週末いっしょに買い物に出かけたり、クリスマスカードを交換したりと、血の繋がらない姉妹のイチャイチャ度も高まるばかり!

コタツの中でサチとあやりが足で「えいっえいっ」とか絡ませながらじゃれているの、本当にほっこりするんですけど、少しフェチっぽくもあって、読者の方が「ごちそうさまでした!」ってお礼したい気分ですわ。

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むろん料理も、スイーツから春巻き、はてはジビエ(狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣)まで多種多様。

特にジビエ編では、あやりの叔母さんが初登場!

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こんな美人の猟師がいるなんて! やっぱりマンガの世界は素晴らしい!(リアルでもいるかもしれんけど)

この叔母さん、絵梨のさりげない心の動きを察知していたりして、なかなかあなどれなかったりする。

サチとあやりが仲良くなっていくにつれて、サチの親友である絵梨は、距離が遠ざかってしまったみたいで寂しい顔をたまにするんですよね、切ないわー。




あやりは相手に思っていることを伝えるのが苦手な、不器用な子。

そんな感情を表に出すのも苦手な少女が、料理に自分の想いを乗せて、最近出会ったばかりの姉に振る舞う

サチは、そんな心がこもった料理を食べて全身で表現する。

あやりは、自分の料理でサチの喜んだ笑顔を見て、自分も笑顔になる。

料理を通じて新米の姉妹たちがまるで心のキャッチボールをしているようで、その心の交流に胸を打たれる作品なのだ。

関連リンク

ゆたか(@yutaka7)さん | Twitter

『新米姉妹のふたりごはん』特設サイト | 月刊コミック電撃大王公式サイト

運を支配する (幻冬舎新書)   桜井章一 (著), 藤田晋 (著) 感想

運を支配する (幻冬舎新書) Kindle版 桜井章一 (著), 藤田晋 (著) 感想



無敗伝説の麻雀の鬼こと桜井章一氏と、サイバーエージェント藤田晋社長による運の哲学。

>麻雀でも、ビジネスの世界でも、懸命に努力したからといって必ず勝てるわけではない。勝負に必要なのは、運をものにする思考法や習慣である。その極意を知っている人と知らない人とでは、人生のあらゆる場面で大きな差がつくのだ。

とあるように、桜井氏の麻雀哲学→藤田氏がそれをビジネスに置き換えて解説、の構造になっている。

・目標はだいたい、アバウトでいい。かっちり決めてしまうと、融通がきかなくて失敗する

みたいに。ぶっちゃけいろんな自己啓発書で語られている内容と大差がないんですが、だからこそ正しいことが書いてあるように見える。
いろんな成功者が同じことを言っているわけですからね。

例えば「パターンができたら自ら壊せ」っていうのは、成功しているときこそ、そのパターンが通じなくなってきたときのために変化させるというのは、プロゲーマーのウメハラ氏も同じことを言っていたことを思い出す。

つまり勝負事に身を置いているからこそ生まれる強さっていうのがあるんだろうなあと。

「順風の中で危機感を抱けるか」が大事らしいけど、僕の場合は過去を振り返ってみると甘んじてますね、反省。



特に「自分のタイミングで勝負しない」という考え。痺れをきらせて自分から動くと負ける。功を焦って動くと失敗する。

自分を信じてどっしり構えろっていうのは、僕もいろんな自己啓発書を読んでわかった気になっていても、なかなかそれが実践できないんだよねぇ。

など、色々と自分の弱さを知ることができた一冊。

でも、知っててもそれを実行できるのかは別で、ほとんどの人はそれをできていないからこそ、桜井氏や藤田氏のような傑物はそうそうでてこないんだろう。

とりあえず僕も勝負事に身を置くために、シャドウバースを始めました! Cygames(サイバーエージェント)のゲームだしね!





起業家 (幻冬舎文庫) Kindle版 藤田晋 (著)が356円

渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉 Kindle版 藤田晋 (著)が273円

Kindleセール中になってますね。


朝日新書『夢の叶え方を知っていますか?』 森博嗣 (著) 感想

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書) 森博嗣 (著) 感想



すべてがFになる』シリーズなど大ベストセラー作家である森博嗣先生のエッセイ・コラム。

これ、タイトル的に合っているとも、間違っているとも言えるっていう、まぎわらしい名付けになってます。

というのも「小説家になるための方法論」が書いてある……ように思えますよね、普通。

でも森博嗣先生にとっては小説を書くのは効率的にお金を稼ぐ手段として適していたからであって、自分の夢実現のための道具にしか過ぎないんですね。

これは作家の収支でも語っていて、あまりのドライっぷりに衝撃を受けたんですが。



しかし小説家だけじゃなくて、「クリエイターになりたい」「世界中を回りたい」「いい男と結婚したい」など人間が持つ夢。それら広い意味での夢の叶え方への指南書となっていて、これがまた奥深い内容となっている。



まず、人それぞれ身体能力や頭脳、容姿など生まれつきの「向き不向き」があって、それによって出発点は異なる、とのことを自覚する。

そして夢がない人向けに、夢を見つける方法が書いてある。さいわい僕は「オタク趣味を一作でも多く楽しんでから死ぬ」という人生の大目標を掲げているので、それは不必要だったけど、そこの章も慧眼で、

楽しさの本質は、自分の中にあって、周囲に聞いても、過去にもない。自分の中で生まれて未来に向かって育っていくもの

だそうだ。

そうすると、「高級車に乗りたい」「セレブな暮らしがしたい」みたいな夢は、本当に自分の夢なのか?

「そういう受け身の夢は、外から与えられた価値観にしかすぎない、本当の夢じゃない」とばっさり、確かにそう思った。

森博嗣先生にとっての夢は、模型を庭園で走らせること

その喜びのために生きているそうで、ほんの少し微笑ましい。

自由をつくる 自在に生きるでもあったように、他人からの価値観よりも、自分の内から湧き出るものを大事にしろっていう人生哲学は、なるほどと納得しました。





>夢を見つけたら、設計図を作って、目標を意識しながら、必要ならば常に進路を修正していく。

例えば子供がプロ野球の選手になりたいって夢でも、大人になるとともに経験を積むことで視点変化が起こり、フロントに入って優勝を目指す、みたいな軌道修正も必要だということ。

さらにとにかくやる、コツコツと継続する

自分にノルマを課し、だましだましで進めていく。するとやっただけ見返りがあると思えて、自己満足だけど、楽しめる。

森先生は終始、「夢」とは自己満足だと繰り返している。



そして褒めるのは自分であって、他人からの賞賛、承認は「小粒な自分」になっていって、夢も小粒になってしまうと警鐘を鳴らす。

ネット時代の「イイね!」、そういう周囲からの支配をいかに断ち切るのかが夢を実現する鍵になると断言している。

「小説を書きたい、小説を仕事にしたい」じゃなくて、「小説家になって注目されたい」になっている人が多いそうで、そういう他人から評価されたい夢は、なれても二流止まりと手厳しい。

とにかく自分を高める。自分の評価眼を持つ、など、徹底的に自分を中心に置く考え方に感銘を受けた。

これは孤独の価値でもおっしゃってましたね。





また、具体的な仕事術として応用できるアイディアもたくさん。

例えば、仕事をやりかけで終わらせる。すると、次の日はその続きからスタートできる。

一区切り終わらせてから翌日になると、取り掛かるまでエネルギーが必要になってくる、というのは今日から取り入れようと思ったやり方でした。



私の総論として、心の置き所をどこにするのか、という意味ではすごく有意義な一冊でした。

私は昭和生まれで、親も周囲も古い考え方で育ってきたため、新しい考え方がなかなかできない融通がきかないところを自覚しつつも、変えられない自分を恥じてました。

例えば親の仕事を疑問なく受け継いだりとか、10年くらい前までは髪を染めてる人もちょっと抵抗あったくらいの頑固ジジィっぷり(まあ、僕が黒髪ロングキャラ好きってところもあるんですが←お前の好みかよ)

そういう古い考え方を捨てるために、去年からホリエモン藤田晋など斬新な思考の著作を読むようにしていたんですが、この森博嗣先生もまた、そういう僕の凝り固まった先入観を壊してくれる先達でした。

さらに、僕の人生の目的である「オタク趣味を楽しむこと」についても、森博嗣先生は答えをくれていました。

集団の中の一員として生きる生き方を否定しないが、働いて税金を納めていれば、あとは自分の好きな生き方をする。

そんな自由さが可能になったのが現代なのだ
と言われて、オタクな自分には救われた感じです。


炭水化物を抜いたら足先が冷えた件

今日は本の紹介は無しにして、ちょっと気になることが。

健康のことで適当なことは書けないので事実だけ書くんですが、昨晩、ご飯を食べずにいただけで、今日はずっと足の冷え症になってしまいました。

今日は特に暖かい春一番だったのに!

私は去年、炭水化物抜きダイエットをしていたんですが、確かその時期もずっと足の冷えが、真夏なのに続いていました。

でも原因は特定できないまま、いつの間にか治っていたんですけど、そういえば夜にご飯をまた食べるようになってからは症状が起こっていないことに後から気づく始末。

ざっくりぐぐって出てきたのがこちらです。

【医師監修】過度な糖質制限は冷え性を悪化させる? | ヘルスケア大学

食べて冷えを治す①栄養不足は冷え症になる|管理栄養士コーゲヨーコの 「バランス喰楽部」

こちらは適正に炭水化物抜きをしていればならない派

糖質制限食を食べていると冷え性になるって本当? | 炭水化物.com

炭水化物抜きダイエットの是非ってまだ結論は出てないそうなんですけど、僕の場合は、ちゃんと夕食は納豆+生卵をご飯にかけて食べた方が翌日身体の異常はないかなと思いました。